散歩中に見かけた良い者たち
散歩中に見かけた良い者たちの画像を貼ったり、関連する文章を綴ったりします。
爬虫類・両生類(蛇の画像注意)
ニホントカゲ(2016年撮影)
のんびり歩いていたら遭遇した。それなりの頻度で見かける彼(彼女)。
ニホントカゲが足下を駆け抜けると年甲斐もなく「オッ!」と歓喜の声が出る。
小学生の頃、通学路や公園でニホントカゲを見かける度に皆テンションを上げていた。すらりと伸びる尾の青色がとても美しく、かっこいい。宛ら道端のジャニーズである。
少年期は「足が速い=かっこいい」の価値観が絶対的なので、敏捷性の高いニホントカゲがアイドル的人気を誇るのは必然といえるかもしれない。
ニホンアマガエル(2016年撮影)
雨が降った後に沢の近くを歩くと、足下をぴょこぴょこと跳ねる複数の影が。
アマガエルさんである。
擬態が上手すぎて、写真だと何処に居るか全く分からないのが面白い(中央の枝の右側に注目。こちらに向けて、真正面の顔を覗かせている)。
自分が小さい頃はもっと頻繁にアマガエルを見かけた覚えがあるが、大人になってからはめっきり見なくなってしまった。アイレベルが高くなって見つけにくくなったのだろうか。自分の生活から遠ざかっていた存在が再び目の前に現れて嬉しかった。
ヤマカガシ(2018年撮影)
鮮やかだけどこえ~
秋になると毎度見かける。こえ~
臆病かつ逃げ足が速いので中々写真が撮れない。いや、撮らないほうがいいか...
最近(2021年10月)も散歩中にヤマカガシと遭遇したが、物凄い速さで逃げて行った。咬まれたくはない(血清不足こわい)ので交戦するよりはずっと良い。
以下、ヤマカガシとの思い出を書きます。
・小学校低学年の頃、廃棄されたペットボトルの分別を行う地域行事に参加した際、何故か500mlのペットボトルの中にヤマカガシが入っていた事がある。おじさん達はワロていたけど、ワロているべきではないと思います。
・唯一好戦的なヤマカガシに出会ったのは小学校中学年の頃。突如として庭に出没したヤマカガシは人間の姿を捉えても、まるで逃げる素振りを見せなかった。覚悟を決めていたのかもしれない。自分より小柄な動物とはいえ野生動物から剥き出しの敵意を向けられたのは中々ゾッとした。ちなみにヤマカガシはおじいちゃんにスコップで頭を叩き割られてお亡くなりに...おじいちゃん、強い...
蛇足ですが、自分が持っているスニーカーとカラーリングが似ている。
アディダスとヤマカガシがコラボレーションした時のスニーカーを持っています pic.twitter.com/66T7fZ4emS
— 良い事が起きてほしい (@KottsmYamanashi) 2021年9月24日
あの...すみません...
あなた...ひょっとして...
アカハライモリ(2021年撮影)
雨が降った翌日に散歩していたら遭遇した。まさか散歩中に準絶滅危惧種に出会うとは思っていなかったのでかなり驚いた。このような予期せぬエンカウントがあるから散歩はやめられない...
初めて見たイモリは想像以上にマットな肌質で重厚感があった。体躯以上の重みを視覚で伝えてくる。渋い。お腹の朱色がかった赤みもなんだか上品で、思わず「イモリさん」と敬称で呼びかけたくなる。イモリさん、サインお願いします...
最近は見かけていないが、イモリの捕食対象のモリアオガエルも近辺には生息している(小学校のビオトープと中学校のプールに卵塊が産み付けられていた)ので、そちらもまたいつか出会いたい。
調べるとイモリは天候にかなり敏感のようで、イモリの行動パターンは天気予報の代わりになるらしい。すげ~
イモリの天気予報 6年間の観察記録 (小学校の部 1等賞) | 入賞作品(自由研究) | 自然科学観察コンクール(シゼコン) (shizecon.net)
この子も恐らく降雨に際して付近の沢から這い上がって来たのだろう。この日は計3匹のアカハライモリの姿を拝むことができた...が、うち1匹は不幸にも観察中に往来した車の下敷きになり、轢死体になってしまった。やるせない思いで帰路に就いた。
サワガニ(2019年撮影)
雨上がりの用水路付近を散歩中に遭遇。まぁまぁの雨量だったので増水から逃れてきたのだろうか。
今やTwitter上でミーム的な存在としても人気を博しているカニ。愛すべきカニ。カニの中でもサワガニは特に愛らしい。この日も遭遇時にめちゃくちゃテンションが上がった。日本固有種って何か良いですよね...
ちなみにこの後サワガニくんは用水路に戻り、笹の葉みたいな形のヒルと水中戦を繰り広げていた。意外な展開で大変に面白かった。異種格闘技戦にも程がある。
サワガニの休日に遭遇 pic.twitter.com/oOEfDzcrPb
— 良い事が起きてほしい (@KottsmYamanashi) 2020年9月12日
(2020年撮影)
サワガニの休日に遭遇。2019年発見の個体より幾分か小ぶりで、尚のこと可愛い。
(書いていて思ったけどサワガニに休日も何も関係ないな...)
こちらは住宅地の近くで見かけたのでだいぶ遠征してきた模様。
そういえば自分がサワガニと初めて出会ったのは何歳の頃だったか...小学校低学年か入学する寸前くらいの頃だったかな。父親と一緒に地元の沢を散歩した時に発見、家に持ち帰り虫用の飼育ケースに入れて暫く飼っていた覚えがある。カニ=海の生き物、という固定観念が打ち砕かれた良い体験だったかもれしれない。恐らくもう20年近く訪れていない沢なので、いつかまた足を伸ばしたい。サワガニ、おるか~
(2021年撮影)
雨が降った翌日に遭遇。以前アカハライモリと遭遇した場所と同じだった。沢の生き物たちに共通の避難経路のようなものがあるのだろうか?
今回の遭遇ではサワガニの足の速さに驚かされた。自分とエンカウントするや否や土壁の窪みめがけてスタスタ...と身を滑らせていき、鎮座。枯葉で突いても疑似餌で誘導してもまるで動かない。しかし10数秒ほど目を離すと土壁の窪みからサワガニくんの姿は消えており、周辺を探したがもはや見当たらなかった。逃げ足、はや...
ちょっと中途半端な別れだったので、再びサワガニと遭遇できそうな道まで足を伸ばす事に。サワガニを中心とした散歩、何だかいいですね...
すると居るではないか、サワガニくん2(ツー)が!やった~
が、喜びも束の間だった。サワガニくん2(ツヴァイ)は自分の気配を察知するや否や、とてつもない疾さで藪の中へ走り去ってしまった。カメラをまともに構える暇すらなかった...この機動力の高さはサワガニの魅力の1つかもしれない。
昔、父方の実家を訪れた際に何故か洗濯機の中にサワガニが鎮座していた事があった。洗濯機の中にどうやって潜り込んだのか皆目見当がつかなかったが(あの形状で洗濯機を登るのムリじゃない?)、このミッションインポッシブルも彼の機動力を以てすれば容易いのかもしれない...
菌類
ルリハツタケ(2016年撮影)
大学時代サークルの人達と鳴沢村を訪れた際、樹海の林道を散策中に遭遇。
タマゴタケ(2018年撮影)
大学構内を散歩中に遭遇。大学でタマゴタケを見かけることってあるんだ。
そこそこ鬱蒼とした雰囲気の林の斜面にぽつんと生えていたので、かなり異彩を放っていた。鮮やか過ぎてちょっと不気味なくらいだったけど、食べると元気が出そうな色合いだ。なんだかゲームの回復アイテムみたいで面白い。
オオイチョウタケ?(2018年撮影)
就活に大苦戦していた大学4年時の夏、林道を傷心散歩中に遭遇。
散歩中は天気が良くなく遭遇ポイントも日当たりが悪かったので、暗い茂みの中に大きくて扁平な白い傘が広がっている光景はちょっと怖かった。でも良い感じに悲観的な感情をかき混ぜてくれたと思う。近づいたら陶器みたいに白くて綺麗だった。
オニフスベ(2018年撮影)
たぶんオニフスベだと思う。台風一過を散歩中に遭遇。
雨に濡れたドーム状の傘が艶を湛えていて、小さい頃DASH村で観たオニフスベと印象が違った。最初ゴルフボールかと思ったよ。
沢沿いの林床は環境の移ろいが楽しい。行く度に違う表情を覗かせるので本当に飽きない。急にオニフスベが出現するとはつゆも思っていなかった。やはり散歩は面白い。
近くにあった朽ちかけをつつくと胞子が噴出したから多分ホコリタケの類だと思うけど菌類って面白いな〜 pic.twitter.com/bBF7elA02I
— 良い事が起きてほしい (@KottsmYamanashi) 2018年9月5日
ホコリタケっぽいキノコ(2018年撮影)
前述のオニフスベの近くに生えていたホコリタケと思われるキノコ。
足で突くと「ボフッ」と塵のような胞子を飛ばした。動画だと見辛いけれど、結構な量の胞子が噴出していたので面白かった。ホコリタケの名前は伊達ではない。
自分に弄ばれたホコリタケは一頻り胞子を飛ばすとしわしわになってしまった。すまん...
ツノマタタケ(2019年撮影)
山間部にある神社の境内で朽木に生えていた。
ビビッドで深みのある黄色がオシャレだ。特に珍しいキノコという訳ではないけれど、じっくり観察したのはこの時が初めてだった。
このツノマタタケに遭遇した時は令和元年東日本台風が去って間もないタイミングで、境内の周りには濃い霧が立ち込めていた。色彩が乏しい環境だったので、小さいながらも目立っていた覚えがある。
調べるとツノマタタケは精進料理に用いられる事もあるらしい。修行僧の縛りプレイやべ~
ミイノモミウラモドキ?(2021年撮影)
イッポンシメジたち。柔らかな春の日差し降り注ぐ沢沿いの道で遭遇。
甘食みてー
キツネノタイマツ or キツネノロウソク(2021年撮影)
秋雨後の散歩中に遭遇。遭遇2日前も同じ場所を通ったけれど、その時は生えていなかったような...調べると秋の時期、雨の後にすくすくと育つらしい。四季だ、と思った。
写真の通り二本のうち一本は完全に涸れていた。残った一本は「逆だったかもしれねェ...」と感慨に浸っているかもしれない。
最初、遠巻きに見た時は赤くて細長い見た目からカエンタケじゃないかと思ってビビッてしまった(思わず警察を呼ぶ準備をした)。あとみかんのネットにも見えなくもない。正直こいつが未だにキツネノタイマツなのかキツネノロウソクなのかわかっていない。生き物の同定ができる人の凄さを思い知る。
虫類(閲覧注意)
オナガアゲハ(2016年撮影)
ウスタビガ(2015~2016年撮影)
タマムシ(2017年撮影)
テングチョウ(2017年撮影)
水生のダニ(2017年撮影)
ハンミョウ(2018年撮影)
アゲハモドキ(2020年撮影)
オオセンチコガネ(2021年撮影)